サバトラの模様には、猫好きなら誰もが見とれてしまうような美しさがあります。
グレーを基調とした毛色に、縞模様がくっきりと浮かぶその姿はまるで自然が生んだ芸術品。
この記事では、サバトラ 模様に注目し、サバトラの特徴や縞模様のバリエーション、他の猫との違いなどを詳しくご紹介します。
見た目だけでなく性格や遺伝的な背景にも触れながら、サバトラの魅力を深堀りしていきましょう。
これから猫を飼いたい方や、サバトラの模様に惹かれている方にとってきっと参考になるはずです。
サバトラとは?グレー系の美しい縞模様の猫

サバトラとはサバ(鯖)のようなグレーがかった毛色に、トラ猫のような縞模様を持つ猫のことを指します。
正式な品種名ではなく一般的な毛色の呼び方ですが、その美しい毛並みから人気の高い猫柄です。
見た目の特徴としては全体的にシルバーグレーやブルーグレーの毛色に、黒や濃いグレーの縞模様がくっきりと入っているのが魅力。
性格は個体差がありますが比較的穏やかでクール、でも猫によっては人懐っこい子が多い印象。
サバトラ柄の猫に魅了される飼い主さんも多くその模様の美しさはもちろん、性格や表情の可愛らしさにも定評があります。
サバトラの模様の特徴とは?

サバトラ猫の模様には他の猫種には見られない独特の魅力があります。
その特徴を詳しく見ていきましょう。
グレー×黒の縞模様が基本
サバトラの最大の特徴は、グレー(銀灰色)をベースにした毛色に黒または濃いグレーの縞模様がくっきりと入っている点です。
まるで鯖のような光沢と模様からサバトラ(鯖虎)という愛称がついたとされています。
キジトラ(茶系の縞模様)とよく似たパターンですが、サバトラは寒色系のクールな印象を与える毛色が特徴的です。
被毛の光沢と毛並みの質感
サバトラ猫の中には、まるで銀色に輝くようなメタリックな光沢感を持つ子もいます。
これは光の加減や個体差によって異なりますが、日向で見るとより一層美しさが引き立ちます。
また、毛並みはやや短めで密度が高くなめらかな手触りを感じられることが多いです。
健康なサバトラ猫の被毛は、触れるだけでその質の良さが分かるとも言われています。
顔や体の模様にも個性あり
顔の縞模様は特に個性が出やすく、おでこにM字模様があるタイプや目の下から鼻筋にかけてラインが入っているタイプなどさまざま。
また、しっぽの縞がくっきりしていたり背中に1本線が走っていたりと、模様の出方にバリエーションがあるのも魅力です。
サバトラ模様の種類4パターン

サバトラ猫の模様には、同じ縞模様といってもいくつかのバリエーションがあります。
ここでは特に見られることの多い4タイプをご紹介します。
① クラシックタビー(渦巻き模様)

クラシックタビーとは、胴体部分に大きな渦巻きのような模様が広がっているタイプです。
英語ではブロットドタビー(blotched tabby)とも呼ばれ、複雑で大胆な柄が特徴。
サバトラのクラシックタビーはまるで大理石のように複雑なラインが体に描かれており、見ているだけでうっとりするような美しさがあります。
② マッカレルタビー(縞模様タイプ)

もっともよく見かけるのがこのタイプで、細い縦じま模様が体全体に走っているサバトラの基本形です。
名前のマッカレルはサバ(mackerel)の英語で、まさに名前の由来となった縞模様。
縞の数や太さ、整い方は個体によって異なり、スラッとしたシルエットと合わせてとてもスタイリッシュな印象を与えます。
③ 背骨沿いに一本線が走るタイプ

背中の中央、背骨に沿って一本太い線が通っている模様も、サバトラではよく見られる特徴のひとつです。
その線を境に左右対称に縞が入っていることが多く、特に子猫のころにはこのラインが際立って見える場合があります。
このタイプはしっぽにもくっきりと縞が入りやすく、全体として整った模様の印象を受けます。
④ グラデーションがかかったタイプ

光の加減や毛の色の混ざり方によって、全体的にグラデーションがかかったように見えるタイプもいます。
根元は薄く毛先に向かって濃くなるような被毛の構造により、動くたびに微妙に模様の見え方が変わるのが特徴。
このようなタイプは光の中で特に美しく見え、まるでシルクのような質感を感じさせてくれます。
サバトラとキジトラの模様の違い

サバトラとキジトラはどちらも縞模様を持つ猫ですが、その色味や模様の印象ははっきりと異なります。
ここでは、両者の違いを比較しながら見ていきましょう。
色味の比較:サバトラは寒色系、キジトラは暖色系
サバトラ(鯖トラ):グレー〜ブルーグレーをベースに、黒や濃いグレーの縞模様が入る寒色系の毛色。全体的にクールでシャープな印象を与えます。
キジトラ(雉トラ):茶色や黄褐色をベースに、黒い縞模様が入る暖色系の毛色。野生的で温かみのある印象を持ちます。
どちらも美しいですが、サバトラは洗練された都会的な雰囲気、キジトラは自然と調和するようなナチュラルさが特徴です。
模様のパターンは共通点も多い
サバトラとキジトラの模様パターン(クラシックタビー、マッカレルタビーなど)は基本的に同じです。
違いはあくまでベースカラーの色合いにあります。
ただし、サバトラの方が模様がくっきり見えたり、光によって模様の見え方が変わるなど、コントラストの強さで違いが感じられることもあります。
顔つきや目の色にも差が?
個体差はありますが、キジトラは黄〜金色系の目が多く、サバトラはヘーゼル(黄緑〜琥珀色)やグリーン系の目を持つことが多い印象です。
顔立ちにもどこか涼しげな雰囲気がサバトラにはあるとも言われています。
模様の出現に関わる遺伝子とは?

猫の模様は、遺伝子の働きによって決まるということをご存じでしょうか。
サバトラの縞模様もいくつかの遺伝子の組み合わせによって形成されています。
ここでは、模様に関係する主な遺伝情報をご紹介します。
タビー遺伝子(Tabby Gene)
縞模様を持つ猫はすべてタビー遺伝子を持っています。タビー遺伝子には以下の3つのタイプがあります。
- Mackerel(マッカレル)型:細く縦に走る縞模様(サバトラに多い)
- Classic(クラシック)型:渦巻き模様(大理石のような柄)
- Spotted(スポッテッド)型:斑点状に変化した縞(ベンガルなどに多い)
サバトラの場合、多くはマッカレル型のタビー遺伝子を受け継いでいますが、クラシック型やその他のパターンを持つ子もいます。
メラニンの量が色合いを左右する
猫の毛色は、メラニンと呼ばれる色素の種類と量によって決まります。
- ユーメラニン(黒・グレー系):多いと黒っぽく、少ないとグレーに。
- フェオメラニン(赤・茶系):キジトラや茶トラなどに影響。

サバトラの場合ユーメラニンが多く、フェオメラニンが少ないためグレーと黒の寒色系カラーに仕上がるというわけです。
模様のくっきり感はアグーチ遺伝子にも関係
アグーチ遺伝子は、1本の毛の中で明暗が混ざる現象(バンディング)に関わっています。
これにより、サバトラ模様の縞に立体感やグラデーションのような印象が生まれます。
この遺伝子が働かないと単色の黒猫などになるため、サバトラ模様が出るにはタビー遺伝子とアグーチ遺伝子の両方が必要となります。
参考文献:キジトラ、サバトラ、黒猫…… 猫の柄や毛色は遺伝子で決まる?動物学者が解説
模様ごとの性格の傾向ってあるの?
猫の性格は基本的に個体差が大きいものですが、長年の飼育経験や保護活動の現場では模様によって性格の傾向があるのでは?と言われることがあります。
ではサバトラにはどんな傾向があるのでしょうか?
サバトラ猫に多いと言われる性格
サバトラ猫に関して、一般的に言われている性格傾向は以下の通りです:
サバトラ猫の性格
- 人懐っこく甘えん坊
- 慎重でマイペース
- 観察力が高く賢い
とくに最初は警戒心が強いけれど、心を開くとよく甘えるといった声が多く、信頼関係が深まるほど甘えん坊になる傾向が見られるようです。
模様と性格の関係には科学的根拠は薄い
ただし、現時点では猫の毛色や模様と性格に明確な因果関係があるという科学的な証拠はありません。
あくまで統計的な傾向や飼い主の印象に基づいた傾向として語られているに過ぎません。
そのため、サバトラ=こういう性格と一概には言えず、あくまで参考程度にとどめておくのがよいでしょう。
ただし見た目と性格のギャップが人気の理由に
たとえば、サバトラのクールな見た目に反して、実は甘えん坊でおしゃべり好きだった…というようなギャップが、飼い主の心をつかむこともあります。
模様と性格のイメージのズレがその子の魅力になることも多いのです。
まとめ:サバトラの模様は奥が深い!個性を楽しもう
サバトラの模様は、ただのグレーの縞猫ではありません。
クラシックな渦巻き模様から縦縞が走るマッカレルタビー、背中の一本線やグラデーションがかった被毛まで一匹一匹がまるで違う表情を持った芸術作品のようです。
また、その模様の背後にはタビー遺伝子やメラニンの量など、奥深い遺伝の仕組みが関わっており、なぜこの模様になるのか?を知ることで、猫という生き物の神秘にも触れられます。
サバトラはキジトラに比べて少し珍しい毛色でありながら、どこか親しみやすい存在。
クールな見た目と人懐っこさのギャップに虜になる人も多いはずです。
これからサバトラ猫を迎えようとしている方も、すでに一緒に暮らしている方もその模様の美しさと個性をたっぷり楽しんでくださいね。

