保護猫を迎えるにはお金がかかる?里親になる前に知っておくべきこと

近年、保護猫を家族に迎えたいと考える人が増えています。

SNSやテレビでも保護猫の存在が多く取り上げられ、命を救う素晴らしい選択として注目を集めています。

しかし一方で、「保護猫って無料じゃないの?」「引き取るのにお金がかかるの?」といった疑問や不安の声もよく聞かれるのも現状です。

そこで今回は、保護猫を迎える際に実際にかかるお金について詳しくみていきましょう。

初期費用から継続的な生活費、そして里親になるための心構えまで、リアルなお金事情を知ることで後悔のない選択ができるようお手伝いしますね。

目次

保護猫とは?無料でもらえると思われがちな理由

保護猫とは

保護猫とは、野良猫や、飼い主がいなかったり飼育放棄されたりした猫を保護し、里親を募集している猫のことです。

ボランティア団体や個人が保護し、一時的にお世話をして里親さんを募集しているケースが多く見られます。

そんな保護猫に対してよくある誤解のひとつが「無料で譲ってもらえるのでは?」というもの。

確かに、ペットショップで高額な値段がついている猫に比べると譲渡費用が圧倒的に安く、「無料」と勘違いされることもあります。

しかし、実際には保護猫を迎えるためにはある程度のお金が必要です。

なぜなら、保護された猫たちはすでにワクチン接種や不妊去勢手術、健康診断などの医療ケアを受けている場合が多く、その費用の一部を里親側が負担するという形が一般的だからです。

また、保護活動はほとんどが寄付やボランティアで成り立っているため、次の猫たちを助けるためにも譲渡費用は重要な資金源となっています。

つまり、お金を取るのではなく、命をつなぐ費用として考えることが大切です。

保護猫を迎える際にかかる初期費用

保護猫の初期費用

保護猫をお迎えするとなると、最初にある程度まとまったお金がかかります。

ペットショップほどではないものの、無料ではない理由がここにあります。

具体的な初期費用の内訳を見ていきましょう。

譲渡費用(医療費の一部負担)

保護猫の譲渡の際、保護団体やボランティアから譲渡費用を求められることが一般的です。

この費用には以下のような医療処置にかかった費用が含まれています:

  • ワクチン接種(2回分)
  • ノミ・ダニ・寄生虫駆除
  • 血液検査(猫エイズ・白血病など)
  • 避妊・去勢手術
  • 健康診断・診察料

金額は行った医療処置と団体によって異なりますが、おおよそ1万円〜3万円前後が一般的。

この費用は、猫を売って利益を得ているわけではなく、次に保護される猫の命を守るための活動費になります。

飼育用品の準備

猫との生活をスタートするには、最低限これだけは用意しておきたいというグッズがあります。

必要アイテム目安の価格(円)
ケージ5,000〜20,000
トイレ本体・猫砂3,000〜5,000
食器(フード&水)1,000前後
キャリーバッグ3,000〜6,000
爪とぎ1,000〜2,000
ベッド・ブランケット類2,000〜5,000

合計すると1〜3万円ほどの出費は見ておいたほうが安心です。

特にケージは、先住猫がいる場合や慣れるまでの隔離期間にとても役立ちますよ。

動物病院での診察(場合によって)

譲渡前に医療ケアを受けている場合は良いのですが、もしまだ受けていない場合は健康チェックを受けることが望まれます。

初診料は3,000〜5,000円程度で済むことが多いですが、気になる症状があれば血液検査などで費用がかさむ可能性もあります。

保護猫を迎えるには、「無料でもらえる」とは真逆で、少なくとも2〜6万円の初期費用を見積もっておくと安心です。

その費用は、猫の命を大切にする最初の一歩でもあるんですよ。

保護団体や個人ボランティアによる費用の違い

保護猫を迎える際の費用は、どこから譲り受けるかによっても大きく変わります。

大きく分けると、保護団体から譲り受ける場合と、個人のボランティアや里親募集サイト経由で譲り受ける場合があります。

それぞれの特徴と費用の違いを見てみましょう。

保護団体から譲り受ける場合

保護団体は、組織として猫の保護・医療・譲渡活動を行っているところが多く、譲渡の際の費用も明確に設定されていることが特徴です。

費用の相場:1万円〜3万円前後

この費用には以下のようなものが含まれています:

  • ワクチン接種(2回分)
  • ノミダニ駆除・虫下し
  • 避妊・去勢手術
  • ウイルス検査(エイズ・白血病)
  • マイクロチップ登録(団体によって)
  • 譲渡契約書や誓約書、アフターフォロー

保護団体は、譲渡後も猫の幸せを見守る責任感が強く、里親審査が丁寧である反面、条件も厳しめです。

「完全室内飼い」「年1回の報告」「脱走防止策の設置」などが求められることもありますし、飼育環境を確認される場合もあります。

個人ボランティア・里親募集サイトから譲り受ける場合

個人で保護活動をしている人から猫を譲り受けるケースもあります。

Instagramや「ペットのおうち」「ジモティー」などの里親募集サイトが代表例です。

費用の相場:1万円〜2万円程度

個人ボランティアの場合、費用は活動費の実費をお願いするスタイルが多く、譲渡費用が抑えられていたり、まれに無料で譲られることもあります。

ただし、以下の点には注意が必要です:

  • 医療処置がどこまで行われているか不明な場合がある
  • 譲渡契約が曖昧でトラブルになることも
  • 猫の性格や病歴の情報が少ない可能性がある

そのため、事前に医療ケアの内容や猫の様子をよく確認し、できれば面会や見学をしてから決めることが重要です。

いずれの方法にもメリット・デメリットがありますが、「費用の安さ」だけで判断せず、猫と自分自身の安心・安全を最優先に選ぶようにしましょう。

保護猫の月々の生活費はいくらかかる?

保護猫を迎えたあとに必要なのが、継続的にかかる生活費です。

毎月の出費を事前に把握しておくことで、「こんなにかかるなんて…」という後悔を防ぐことができます。

ここでは、一般的な1匹あたりの月々の費用をリアルに見ていきましょう。

猫の生活に必要な主な支出項目

項目月額の目安(1匹)
キャットフード(主食・おやつ)3,000〜5,000円
猫砂(トイレ用)1,000〜2,000円
爪とぎやおもちゃ(消耗品)500〜1,000円
健康管理費(医療費の積立)1,000〜3,000円
その他(予備費)1,000円前後

合計:月5,000〜10,000円程度が相場です。

高齢猫になると医療費が増える傾向にあるため、若いうちから少しずつ「猫用積立」をしておくと安心ですよ。

年にかかる費用も忘れずに

月々の出費だけでなく、年に一度かかる費用もあります。

  • ワクチン接種:4,000〜7,000円
  • 健康診断:5,000〜10,000円
  • ノミダニ予防薬・フィラリア予防:年間数千円〜1万円程度

特に完全室内飼いでも、予防医療は猫の健康を守るために重要です。

多頭飼いの場合のコスト感

2匹以上になると当然コストも増えます。

猫砂やおもちゃは多少シェアできますが、フード・医療費・トイレの数などはしっかり増えます

例えば2匹飼いの場合、月1万円〜1万5000円程度は見ておくと安心です。

「猫はお金がかからない」と思われがちですが、実際には毎月数千円〜1万円程度の出費が発生します。

ですが、その費用で家族の一員が健やかに過ごせるなら、決して高くはないはず

保護猫を迎える際に知っておきたいこと

保護猫を家族に迎えるということは、ただ猫を飼うのではなく、一つの命と一緒に生きる覚悟を持つということです。

費用のことだけでなく心の準備も非常に大切です。

ここでは、実際に保護猫を迎える前に知っておいてほしいリアルなポイントをお伝えします。

お金だけじゃない、「時間」と「心の余裕」も必要

保護猫の多くは、過去に人間との辛い経験をしている子も少なくありません

慣れるまで時間がかかったり、トイレを失敗したり、隠れて出てこなかったり…。

そんな時、焦ったり怒ったりせず、じっくり付き合っていく時間と心の余裕が求められます

「お金があれば飼える」という考えではなく、この子の安心を作る時間を、生活の中でちゃんと確保できるか?を自分に問いかけてみてほしいと思います。

経済的に厳しい人はどうすればいい?

「保護猫を迎えたいけれど、今の生活ではちょっと厳しい…」

そんな方も少なくありません。

でも、無理に飼うこと=猫を幸せにできるとは限らないのです。

とはいえ、どうしても猫のために何かしたい!という場合はこんな選択肢もあります:

  • 地域猫活動に協力する(ごはん配布や清掃など)
  • 保護猫カフェを利用・支援する
  • 一時預かりボランティアをしてみる
  • 猫関連のクラウドファンディングに寄付する

無理のない範囲で猫たちに関われる方法もたくさんありますよ。

里親には「覚悟」と「責任」がある

保護猫を迎えるというのは、「終生飼養(=最期まで責任を持って飼う)」という誓いを立てることでもあります。

「ちょっと飼ってみようかな」という軽い気持ちではなく、10年、15年と家族として過ごしていく覚悟を持ってほしいのです。

猫を「助けたい」「癒されたい」と思っているあなたは、きっと優しい心を持っているはず。

でもその気持ちがあるからこそ、猫の幸せを第一に考えた選択をしてほしいと願っています。

【体験談】実際に保護猫を迎えた人のリアルな声

声

保護猫を迎える決意は人それぞれの想いと事情があります。

ここでは、実際に保護猫と暮らすようになった3人の方のリアルな声と我が家の体験談をご紹介します。

譲渡費用に戸惑ったけど、納得した

― 30代・女性・一人暮らし

最初は、「保護猫って無料でもらえると思ってたんです」。実際に譲渡を申し込んだとき、2万5千円と言われて正直びっくり。でもよく聞いたら、避妊手術・ワクチン・ウイルス検査、ぜんぶ終わっている状態でした。
自分で全部やったらもっとお金がかかるし、何より健康な子を迎えられる安心感がありました。今では、この金額で命をつなげたんだと思って、本当に良かったと感じています。

「最初の数ヶ月、正直しんどかった」

― 40代・男性・夫婦二人暮らし

保護猫は2歳の女の子で最初の1ヶ月はずっとベッドの下から出てきませんでした。ごはんのときだけ出てきてあとは物音ひとつでまた隠れてしまう…。
正直「失敗だったかな」と思った瞬間もありました。でも2ヶ月目でやっと自分から甘えてきてくれて、その瞬間涙が出るほど嬉しかった。
今では毎日ベッドの上で一緒に寝ています。「信頼されるまで待つ」ってすごく大切だと思いました

「お金はかかるけど、癒しと笑いが毎日ある」

我が家には保護猫がいます。

ボランティア団体さんから譲渡していただいた猫と、自分で拾った猫、そして個人の方から譲っていただいた猫。

それぞれ最初は大変だったり、今も粗相をする子がいたりと毎日大騒ぎですが、この子達がいてくれて私たちの人生は変わりました。

確かにお金は掛かりますが、そんなことはどうでも良いほどに得られるものがあります。

保護猫との暮らしは、簡単ではないけれどかけがえのない経験を私たちに与えてくれますよ。

まとめ|保護猫を迎えるなら、費用も覚悟しておこう

保護猫を迎えるという選択は命を救う尊い行動です。

ですが、「無料でもらえる」「可愛いから飼いたい」といった軽い気持ちだけで踏み出すと、後々後悔や無責任な手放しにつながることもあります。

この記事で紹介してきたように、保護猫を迎えるには:

  • 譲渡費用(1〜3万円前後)
  • 初期の飼育グッズ代(1〜3万円程度)
  • 月々の生活費(5,000〜10,000円前後)
  • 年に一度のワクチンや医療費 など

このように、決して「タダ」ではない現実があります。

でも、それは猫の命を守るために必要なコストであり、お金以上の幸せや絆がそこにあるということを多くの里親さんが実感しています。

大切なのは、飼えるかではなく最期まで一緒に暮らせるかを考えること。

「この子にかかるお金や手間を全部引き受けて、幸せにする覚悟があるか?」

その問いに「YES」と答えられるなら、きっとあなたも素敵な猫との暮らしを築けるはずです。

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