愛猫にまたたびを与えたあと、突然トイレ以外で粗相してしまった…そんな経験はありませんか。
実は、またたびと粗相には意外な関係があることをご存じでしょうか。
猫にとってまたたびはストレス発散や気分転換のアイテムですが、反応が強すぎると興奮や混乱からトイレの失敗につながることも。
本記事では、
・なぜまたたびが原因で粗相が起こるのか?
・どんな猫が影響を受けやすいのか?
といった疑問をわかりやすく解説します。
さらに粗相を防ぐための具体的な対策や、安心してまたたびを楽しんでもらうためのポイントもご紹介。
猫と飼い主、どちらにとってもストレスの少ない生活を目指して正しい知識を身につけましょう!
猫にまたたびを与えたら粗相した!?よくあるトラブルの実例

「うちの猫、またたびをあげた直後に、カーペットの上でおしっこしちゃったんです…」
こんな相談が、猫飼いさんたちの間で意外と多く寄せられています。
またたびといえば、猫がゴロゴロ転がって気持ちよさそうにするイメージが強いですよね。
でも実際には、猫の個体差や環境によっては興奮しすぎたり逆に不安になったりするケースも。
その結果として、興奮のあまりトイレまで間に合わなかったり、なぜか布団の上で粗相した、普段しない場所にスプレーしたなど、困った行動が見られることがあります。
特に普段おとなしい子が突然の粗相をすると飼い主としてはとてもショック。
「病気?ストレス?しつけの問題?」と心配になってしまいますよね。
でも、もし粗相の直前にまたたびを与えていたならそれが引き金になっている可能性もあります。
次のセクションでは、そもそもまたたびとは何なのか、猫にどんな影響を与えるのかを確認していきましょう。
そもそもまたたびとは?猫に与えるとどうなるのか

またたび(木天蓼・マタタビ)は日本や中国に自生する、昔から猫が大好きな植物として知られています。
葉や実、つるなどには「マタタビラクトン」や「アクチニジン」といった成分が含まれており、これらが猫の嗅覚を強く刺激。
猫にまたたびを与えると以下のような反応が見られます:
- ゴロゴロ転がる
- よだれを垂らす
- 体をこすりつける
- 急に興奮して走り回る
- 一時的に陶酔状態になる
これは、脳内で快楽ホルモン(エンドルフィン)が放出されるためで、つまり猫にとってまたたびは気持ちいいものなのです。
ただし、その反応には個体差があり、中にはまったく反応しない猫もいますし、逆に興奮しすぎて落ち着きがなくなったりパニック状態に近くなる子もいます。
特に子猫(生後3〜6ヶ月未満)や高齢猫はまたたびへの耐性が弱く、反応が強く出ることがあります。
この過剰な反応が粗相という形で現れるケースもあるため、与え方には注意が必要です。
なぜまたたびで粗相が起きるのか?考えられる3つの理由

猫がまたたびを摂取した後に粗相してしまう…。
この行動の背景には、以下の3つの理由が考えられます。
① 興奮しすぎてトイレまで間に合わない
またたびを嗅ぐことで猫は一時的にハイテンションになります。
ゴロゴロ転げまわったり走り回ったりする中で、トイレに行くという意識が吹っ飛んでしまうことがあるのです。
特に、もともと膀胱が弱い子や高齢で我慢がきかない猫は、興奮にまかせてその場でおしっこしてしまうことも。
② ストレスや混乱によるパニック排尿
またたびは必ずしも気持ちいいだけとは限りません。
猫によっては強すぎる刺激で混乱したり、環境によって不安やストレスを感じてしまうこともあります。
例えば、知らない場所でまたたびを与えたときや他の猫が近くにいた場合、マーキングや不安からくる粗相が起きることがあります。
③ マーキング行動としてのスプレー
特に未去勢のオス猫や縄張り意識の強い子は、またたびで興奮すると縄張りアピールが強まり、壁や家具にスプレー(おしっこをかける)することがあります。
これはトイレの失敗とは別で、「ここは自分の場所だ」と主張する行動。
またたびが引き金となって本能的な行動が出る例です。
このように、粗相には生理的なもの・精神的なもの・本能的なものと複数の原因が絡んでいる可能性があります。
では、どんな猫が粗相しやすいのか、次で詳しく見ていきましょう。
粗相しやすい猫のタイプとは?性格・年齢・環境の影響

すべての猫がまたたびで粗相するわけではありません。
ただし、性格や年齢、生活環境によって粗相のリスクが高まる猫がいるのも事実です。
ここでは、特に注意したいタイプをご紹介します。
繊細で神経質な性格の猫
普段からビクビクしやすく、来客や物音に敏感な猫はまたたびによる刺激にも強く反応しがちです。
ちょっとした変化で混乱し、結果的に粗相につながることがあります。
ポイント:
こういったタイプの猫には「またたびは控えめに、慣れた環境で」が鉄則です。
若すぎる or 高齢の猫
- 生後3〜6ヶ月未満の子猫:神経系が未発達なため、またたびに過敏反応を示すことがあります。
- 10歳以上の高齢猫:膀胱のコントロールが弱まっているため、興奮が排尿につながる可能性があります。
ポイント:
年齢に応じた使用量と頻度を考えることが大切です。
多頭飼いで縄張り意識が強い猫
他の猫と一緒に暮らしている場合、「またたびを取られるかも」「自分のものだ!」という意識から興奮が激しくなり、マーキングのような粗相をすることがあります。
ポイント:
またたびを使うときは1匹ずつ隔離して与えると安心です。
トイレの場所や環境に不満を持っている猫
またたびの刺激に加えて、普段からトイレにストレスを感じている猫はそれがきっかけとなり粗相を起こすこともあります。
たとえば、
- トイレが汚れている
- 音がうるさい場所にある
- 他の猫と共用で落ち着かない
といった条件があると、またたびの影響を受けやすくなります。
このような猫には特に注意を払いながら、またたびの使い方を工夫する必要があります。
次の章では、またたびによる粗相を未然に防ぐための具体的な対策を解説していきます!
またたびでの粗相を防ぐ方法|今日からできる4つの対策

「またたびをあげたいけど、粗相が心配…」
そんな飼い主さんのために、またたびによるトラブルを予防する4つの実践的な対策を紹介します。
① 与える量と頻度をコントロールする
まず基本中の基本ですが、またたびの与えすぎはNGです。
1回に与える量は少量にとどめ、週1〜2回程度の頻度が理想的。
毎日与える必要はありません。
特に粉末タイプは作用が強いため、ごく少量から試すのが安全です。
② 落ち着ける環境で与える
猫がリラックスできる静かな空間で与えましょう。
テレビの音、人の出入り、他の猫が近くにいる環境では刺激が重なり興奮が暴走しがちです。
また、他の猫とは別々のタイミングで与えることで、縄張り意識からくる粗相のリスクも減らせます。
③ トイレを清潔に、行きやすい場所に整える
またたびでテンションが上がったとしても、スムーズにトイレへ行けるようにしておくことが大切です。
トイレの数が少なかったり、汚れていたりすると、猫は「他の場所でしてしまえ」となりやすいです。
- トイレは頭数+1個が理想
- こまめな掃除で清潔をキープ
- ドアの近くやうるさい場所は避ける
④ 猫の反応をしっかり観察する
またたびに対する反応は猫によって全然違います。
初めて与えるときは数分間はしっかり見守り、粗相の兆候が見られないかチェックしてください。
過去に粗相した経験がある猫には無理に与えない判断も必要です。
以上のように、ちょっとした配慮と観察で、またたびによる粗相を未然に防ぐことは可能です。
では、万が一粗相してしまった場合の対処法も押さえておきましょう。
どうしても粗相してしまう場合の対処法

万全の対策をしても、猫は生き物。
またたびによって粗相してしまうこともゼロにはできません。
そんなときは「叱る」のではなく、冷静に対処することが大切です。
まずはしっかり掃除!ニオイを残さないことが最重要
猫はニオイで場所を記憶します。
一度粗相した場所にニオイが残っていると、「ここはトイレ」と誤解して再発することがあります。
- 市販のペット用消臭スプレーを使う
- クエン酸水や重曹水で拭き取り、自然乾燥
- 布製品には洗濯+天日干し+消臭剤の三段構え
※人間用の香り付き洗剤やアルコールスプレーは逆効果になる場合もあるので注意!
粗相した場所を「落ち着けない場所」に変える
猫が再び粗相しそうな場所には、次のような工夫をすると再発を防げます。
- そこに爪とぎやベッドを置く
- 柑橘系の香り(猫が嫌う匂い)をほんのり漂わせる
- 人がよく通る場所にして「落ち着けない環境」にする
これにより、「もうここではトイレできないな」と猫自身が感じてくれます。
叱らず、冷静に受け止める
粗相を見つけたとき、つい声を荒げてしまいたくなる気持ち、よくわかります。
でも猫は、「なぜ怒られたのか」までは理解できません。
怒ることでストレスが増し、粗相が悪化することもあります。
やるべきは叱ることではなく、環境の見直し。
またたびの与え方、トイレの設置場所、ニオイの管理…できることをひとつずつ改善していきましょう。
粗相の原因がまたたびとは限らない!他に疑うべきこと

またたびを与えたあとに粗相が起きると、「またたびが原因だ!」と思ってしまいがちですが、実は他の要因が隠れているケースも少なくありません。
ここでは、見落としがちな粗相の原因をいくつかご紹介します。
尿路系の病気(膀胱炎・結石など)
特に多いのが泌尿器系のトラブルです。
膀胱炎や尿路結石、腎臓の不調があると、猫はトイレに間に合わなかったり、痛みで粗相してしまうことがあります。
こんなサインがある場合は要注意:
- トイレに頻繁に行くが、少量しか出ない
- 血尿っぽい色
- 排尿時に鳴く、痛がる
- トイレ以外の場所で突然おしっこをするようになった
これらの症状があれば、すぐに動物病院で受診を。
トイレの不満やストレス
猫は非常にデリケート。
トイレの場所・形・ニオイ・他の猫の存在…ちょっとした不満が「ここじゃイヤ」→「仕方ないからここで」という行動につながります。
- トイレが汚れている・狭い
- 音や人通りが多い場所にある
- 他の猫とトイレを共有している
- 砂の種類や形状が変わった
こういった環境要因は、またたびとは関係なく粗相を誘発します。
精神的な不安・不満・環境の変化
引っ越し、家族構成の変化、新しいペットの導入、家具の配置換えなど、猫にとっての「いつもと違う」は強いストレスになります。
また、飼い主の生活リズムの変化も敏感に感じ取っていることがあり、寂しさや不安から粗相することも。
発情期やマーキングの習性
去勢・避妊手術をしていない猫は、本能的にスプレー行動(マーキング)をすることがあります。
またたびの刺激が引き金になる場合もありますが、根本的には性的な本能行動です。
この場合は、去勢・避妊手術の検討もひとつの選択肢です。
このように、またたび以外にも粗相の原因はたくさんあります。
思い込みで判断せず、猫の体調や環境全体を見直すことが大切です。
まとめ|またたびは「正しく使えば」安心・安全!
猫にとってまたたびは、ストレス解消や気分転換に役立つごほうびのような存在です。
しかし使い方を間違えると、粗相や興奮、ストレスの引き金になることもあります。
ただし、またたびは正しく使えば猫にとって安全で楽しいアイテムです。
焦らず、観察しながら、その子に合った使い方を見つけてあげましょう。
あなたと猫さんの毎日が、もっと快適でハッピーなものになりますように。

