猫を飼っている方なら、一度はうちの猫、うんちを隠さないんだけど…と感じたことがあるかもしれません。
本来、猫は本能的に排泄物を隠す習性があるといわれていますが、なかには堂々とうんちをしてそのまま立ち去る子も。
この記事では、猫がうんちを隠さない理由や考えられる心理・環境要因、そして飼い主としてできる対策について詳しく解説していきます。
猫はなぜうんちを隠すの?本来の習性とは

猫がうんちを隠す行動には、本来の野生の本能が深く関係しています。
現代の家庭猫もそのルーツをたどると砂漠に暮らしていたリビアヤマネコなどの野生猫。
彼らの生存戦略が今の猫たちの習性にも色濃く残っているのです。
敵に見つからないようにするため
野生下の猫は自分のにおいで居場所がバレることを避けるため、排泄物を土に埋めて隠す習性がありました。
特に小さな猫ほど肉食獣や他の大型動物に襲われないよう、徹底して自分の痕跡を消そうとします。
うんちを砂で隠すのは自分の存在を消すための重要な行動なのです。
縄張り意識とも関係している
一方で、自分のテリトリーを主張するためにあえてうんちを隠さない猫もいます。
これは、群れで行動する猫やボス猫に見られる傾向で、ここは自分の縄張りだぞ!というアピールでもあります。
つまり、隠す=控えめ/防御的、隠さない=主張/自信あり という性格や立場の違いが行動に出ることもあるのです。
うんちを隠さない猫の行動には理由がある

うちの猫、どうしてうんちを隠さないの?と不思議に思ったことはありませんか。
実は、うんちを隠さない行動には猫なりの理由や事情が隠れていることがあります。
ここでは考えられる主な要因を紹介します。
健康上の問題がある場合

便秘や下痢、排便時の痛みなど体調不良が原因で隠さないことがあります。
おしりが痛かったり違和感があったりすると、トイレの中でじっとしていられず、すぐにその場を離れてしまうことも。
チェックポイント
・最近うんちが固すぎたりゆるすぎたりしないか
・いきんでいたり、排便中に鳴いていないか
・便に血や異物が混ざっていないか
不安がある場合は動物病院で診てもらうのが安心です。
トイレ環境に不満がある
猫はとてもキレイ好き。
トイレが汚れていたり気に入らないタイプだったりすると、さっさと済ませて出たいという心理が働きます。
また、猫によって好みの猫砂やトイレの形状も違います。
・フード付きが好きな子
・オープンタイプじゃないと嫌な子
・粒の細かい砂を好む子
など様々。
特に多頭飼いの場合、あの子が使ったから使いたくない!という繊細な理由もあるんです。
ストレス・不安・安心感の表れ

意外に思われるかもしれませんが、ストレスや不安を感じているとき、うんちを隠さなくなる子もいます。
逆に、ここは自分の安心できる場所だと感じているときに、あえて隠さない場合もあります。
つまり隠さない=悪いことではなく、猫の心の状態を映し出すサインともいえるのです。
飼い主へのアピール行動
少数ですが、うんちを隠さずにわざと目立つ場所にする子もいます。
見てほしい・注目してほしい・構ってほしいなど、飼い主へのアピールや甘えのサインの可能性も。
とくに新入り猫が来たときや生活環境が変わったときに見られる行動です。
飼い主ができる対策とは

うんちを隠さないのは困る…急に隠さなくなったのはなぜ?と感じる飼い主さんも多いかもしれません。
でも、猫のうんち事情はその子の性格や体調、環境の影響を大きく受けているため、焦らず・観察しながら・できることから改善していくのがポイントです。
トイレの見直しは効果的!
猫がこのトイレ、気に入らない…と感じているとうんちを隠さない場合があります。
まずは以下の点をチェックしてみましょう。
- トイレの数:猫の頭数+1個が理想
- 掃除の頻度:毎日1~2回は清掃を
- トイレの種類:フード付き、オープン、システムタイプなど
- 猫砂の種類:粒の大きさ・材質・匂いなどの好み
特に多頭飼いの場合は、このトイレは〇〇が使ったから使いたくないなどのこだわりが出やすくなります。
我が家でも誰がどのトイレを使っているかを観察して、場所や砂の種類を調整してきました。
多頭飼いの場合は難しいかもしれませんが、なるべくトイレを多く設置、種類も増やしてみることをオススメします。
健康チェックも忘れずに

便がゆるい・固すぎる・回数が少ない・いきむ様子がある―
こんなときは、隠さない行動と同時に体調不良のサインが出ている可能性もあります。
・普段と違う排泄の様子
・トイレにいる時間が長すぎる/短すぎる
・排便後にトイレを飛び出すように出てくる
こうした様子が見られる場合は、早めに獣医さんに相談してみましょう。
環境の変化・ストレスケアも大切
猫はとても繊細。
引っ越し、新入り猫の登場、大きな音など、ちょっとした変化でトイレ行動が変わることがあります。
・落ち着ける場所にトイレを置く
・トイレ周辺を静かに保つ
・急な模様替えを避ける
・新入り猫と先住猫の距離を意識する
特にうんちを隠さなくなったときは、最近何か環境に変化があったかな?と振り返ってみると原因が見えてくることもあります。
隠さないからといって悪い子じゃない

うんちを隠さない猫=マナーが悪いと思ってしまうこと、ありませんか。
でもそれは人間側の基準に過ぎません。
猫にとってのトイレ行動は性格や気分、環境、そして健康状態が反映されたもの。
決してしつけがなってないわけでも「悪いことをしているわけでもないのです。
隠さないのは個性のひとつ
我が家でも完璧に隠す子がいれば、毎回堂々と放置していく子もいます。
でもその違いに、この子はこういう子なんだなと気づいてからは、気にしすぎず見守ることができるようになりました。
隠さない子は、きっと気にしない性格だったり、自分らしさを表現しているのかもしれません。
それに、うんちを隠さなくてもきちんとトイレでできているならそれだけでも十分立派です。
変化に気づくことが大切

とはいえ、いつも隠していたのに急に隠さなくなった場合は要注意。
それは、何かのサインかもしれないからです。
- ストレスが溜まっている
- トイレ環境が合わない
- 体調がすぐれない
そんなときは、叱るよりもどうしてかな?と観察することが猫との信頼関係を深める第一歩になります。
飼い主ができるのは見守りと工夫
猫はしゃべれません。
だからこそ行動で気持ちや状態を伝えているのです。
うんちを隠す・隠さないの違いからも猫の性格や状態を知ることができます。
大切なのは、この子らしさを理解して、その子に合った環境を整えてあげること。
ちょっとした工夫とたっぷりの愛情があれば、猫たちはきっと安心して暮らしてくれるはずです。
Q&A:猫がうんちを隠さないときの疑問にお答えします

まとめ:うんちを隠さないのは猫の個性やサイン
猫がうんちを隠さない理由は決してひとつではありません。
本来は隠す習性があるはずなのに…と思ってしまいがちですが、それぞれの猫にとっての理由や気分、環境の変化が関係していることが多いのです。
我が家のように5匹いれば5通りのスタイルがあるもの。
性格によるもの、気まぐれな日もあれば体調やストレスによる場合もあります。
大切なのは、叱るのではなく観察すること。
もし急に行動が変わったときはトイレの環境や健康状態、猫同士の関係性などをチェックしてみましょう。
隠さない=悪い子ではなく、今その子に何が起きているのかを知るきっかけとして受け止めていけると、猫との関係はさらに深まるはずです。
猫も十猫十色。
あなたの愛猫が安心してトイレを使えるようやさしく寄り添ってあげてくださいね。

